栄水の手帳2025年2月28日 路上演奏


気付けば2025年になって二ヶ月経っていました。寒い日が続いておりますが、皆様お元気でしょうか?

僕は変わらずやっておりまして、路上演奏も現在たぶん2180回?達成しております。2000回超えると、もう数えるのもめんどくさくなってくるわ。

このところ天気が変わりやすくて、屋外で演奏するのには難儀です。東西南北どこへ行っても雨なり雪なりがぱらついてきて、やってられません。こんな時は家にこもって三味線を整備したり道具作ったり、普段出来ない事をやってます。

津軽三味線というと、よくテレビなんかで雪の降る中で三味線弾いてるシーンがあったりして、一般の人はそういうイメージなのかな?でも、あれ大間違い、大バカ者です。三味線は濡らしたら絶対ダメですからね、皮は剝がれるし糸もダメになるし。

数年前、突然吹雪いてきて三味線片付ける間もなくて、仕方ないから地べたで傘さした。自分よりも三味線の胴部分が濡れないように。ちょっと治まったすきを見て屋根のある所へ移動して何とかなりましたが、大阪でもたまにこんな事があります。

冬であと困るのが、突風。全部ぶっ飛んでいってしまう、演奏どころじゃありません。風が無くて寒いだけなら何とかなるんだけども。とは言え、本当に寒い時は一曲弾き終わるまでに手の感覚がなくなります。そしたら手を温めてまた弾いて、の繰り返し・・・アホや・・・

夏は夏で、夕立があるしね。雷が鳴りだしたら終うようにしてますわ。

僕はどんな晴れた日でも、三味線持ってる時は必ず折り畳み傘持ってます。

どうでもええ事ばかり書いてますが、今回はどうでもええ事ばかり書こうと思います。


路上で弾いててたまに「もっと目立つようにしたらええねん」みたいな事を言われる時があります。言ってくれた人には申し訳ないんだが、大きなお世話なんです。別に目立ちたくてやっているわけじゃないから。目立ちたくてやるなら、もっと別のスタイルを取ります。そうすると「人を集めるような行為」になりますんで、道路交通法上「道路使用許可」または「道路占用許可」が必要になってくると思われます。道路交通法読めばわかる。ですから、出来るだけ邪魔にならないような所で目立たないようにするんです。それでも音はどうしても目立っちゃいますがね。

僕はただ単に、道行く人々に三味線の音を聴かせてるだけ。これも大きなお世話かもしれんが・・・

以前はお金を稼ぐためと結構必死だった頃もありましたが、今は気分的にはボランティアだよ。。でもボランティアといえども最低限電車賃くらいは貰って帰らないと困りますけども。


そもそも三味線の音を生で聴いた事がある人ってどれくらいいるのよ?世間一般の話だよ。舞台やライブに足を運ぶでしか聴けないでしょ?そこには興味のある人しか来てくれないし。それも大きな舞台になればマイク通すし。そう考えると殆どの人は知らないんだよ、生の音って。

それから、三味線という楽器自体を知らない人もけっこういるんですよ。そこそこ高齢の方でもです。三味線やってる者からすれば信じられないかもしれませんが、それが事実。音楽自体にまったく興味のない人なら、ま、そんなもんなのかな?とも思いますが、日本の楽器なんだから三味線くらい知っててほしいな、とも思います。それでも極々微力ではあるけれど、僕が外で弾くことで三味線を知る人が一人、二人・・・と増えていくんだ。

駅前等路上で演奏するのは・・・僕が常に考えている事は、何にも知らない人に対して何の興味も無い人に対してどれだけインパクトのある音を出せるか、演奏が出来るかなんです。それも津軽三味線の竹山流という枠内で。僕はそれしか出来ないし、やるつもりもないから。

津軽じょんから節にしても時代ごとに変化して、古いものから旧節、中節、新節とあるんですが、初めて聴く人にとっては古いも新しいも関係ないんだ。100年くらい前の旧節でも古臭くは感じないし、むしろ新鮮なんだ。実際、若い人にも通じるですよ。「なんかようわからへんけど、めちゃくちゃ良かったです!」なんて言ってくれたりしますから。何もわからなくていいんですよ。大事なのは、聴いた人がどう感じるか、です。その奏者が有名なのかそうじゃないのかとか、立派な肩書があるのか無いのかとか、要らないフィルターをかけない状態で聴いた時に。たぶん多くの人はそういうフィールターがかかってる。僕から皆さんへの注文、そういうフィルターを取っ払って物事見聞きして下さい。

糸玉