栄水の手帳2024年7月4日 和紙袋とか


更新がしばらく滞っておりましたが・・・8/25にライブも予定しておりますので詳細はライブ情報のページで。


そんなわけですが、その前に三味線にとっても、三味線弾きにとっても嫌な季節になりましたね。今回はあまりマニアックでない一般的な?事を。

梅雨時は湿気るんで、三味線の保管にも気を使いますね。僕はいつも和紙の袋と長袋に入れてギタースタンドに置いています。下の写真、三味線の下にある白いのんが和紙袋、青いのんが長袋。

袋01

湿気は三味線の皮にも糸にも良くないですので保管する時も持ち運ぶ時も、まず胴を和紙の袋に入れてから長袋に入れます。長袋ではなく胴だけを入れる胴袋(下の写真、左)もあるんですが、特に梅雨時は糸も湿気食うので、棹部分がむき出しになる胴袋よりも長袋の方が良いかと。まあ、そうしてても、糸が切れてる事ありますがね。

袋02

「三味線について」のページにも既に書いてありますが、やはり急激な温度の変化、湿度の変化がよくないです。


和紙袋はしょっちゅう出し入れしてると、結構すぐボロボロになりがちです。特に津軽三味線の場合は、胴に滑り止めのゴムを貼ってあるんで、出し入れする時に引っ掛かるんだ。なので、和紙袋の口の部分をよく開いてゴムが引っ掛からないように出し入れしましょう。慌ててやるとビリッとやっちゃうよ。

袋03袋04

あと、中木先が当たる部分も破れやすいんで、僕は最初に和紙袋の底をガムテープで補強してます。

袋05


それから梅雨時は特に、しばらく弾かずに数日~数週間以上置いておくと、糸巻が固くて回らなくなる事があります。象牙の糸巻は使った事無いからわかりませんが、黒檀なら湿気を吸って僅かながらにも膨らむんでしょうね。そんな時は力任せに無理に回そうとせず、糸巻が抜ける方向に力を入れながら、ちょっとづつ回してみてください。それでも駄目なら三味線屋さんか師匠に頼みましょう。


・・・ギタースタンドの注意点・・・

スタンド01

そもそも三味線用ではありませんので、胴の受け手部分がしっくりきません。あくまで自己責任で使いましょ。5分大胴ならギリギリ幅が足りますが、長唄用の三味線や民謡用の5厘大胴だとスタンドの受け手の幅が広過ぎるんだ。まあでも、しっかり安定させたら使えます。ギタースタンドはギターを売ってる楽器屋さんなら大抵置いてます。一番安いのんで\1500前後かな?それでじゅうぶん。


今回は、内容がいまいち薄いですが・・・これくらいで。

雨の日は路上に出れないんで難儀です。その代わりに普段出来ないような時間のかかる三味線の整備をやったりしてます。今、天神外そうとしてんだが、なっかなか外れねえや・・・